一戸建てリフォームと建て替え

注文住宅の一戸建ては、建て替えることなくリフォームだけで長く住み続けられる可能性の高い住まいです。建築基準法の規定や不動産市場の評価では、木造建築の一戸建ての耐用年数や資産価値の評価基準は三十年とされています。
築年数が三十年を経過していても、内装リフォームを施工すれば新築同様の住み心地に回復させられます。

ポイントは建物の構造体が強度を保ち続けているかです。注文住宅は材料にもこだわっていますので、柱と梁にヒノキやスギを使用しているのが特徴です。
耐震性能の強い集成材は経年劣化しますが、ヒノキやスギのように経年劣化しにくい材料もあります。国産木材で建築されている注文住宅は、経年劣化しにくい木材を選び、さらに柱と梁の構造体を強固に施工しているので、築年数が三十年を越えてしまっていても、安心して住み続けられるように維持管理できます。
柱と梁の構造体がしっかりしていると、壁材は全部撤去して新規交換しても大丈夫です。しっかりした構造体の基準は、構造体だけで耐震性能を備えていて、震度7クラスの地震が発生しても倒壊しにくい点にあります。壁材を新規交換してリフォームしても、費用は建て替えよりも格安に仕上がります。集成材は経年劣化しますが、新しい集成材の壁に新規交換し続けられれば、耐震性能に問題なく安心して住み続けられます。

注文住宅は定期メンテナンスとリフォームを繰り返すのが長持ちさせるポイントです。定期メンテナンスの費用は安いですし、ほとんど無料と言っても良いでしょう。ただし新築を担当した工務店が、そのままアフターケアとして定期メンテナンスを実施している場合です。工務店が判断して、そろそろリフォームが必要となれば、リフォーム費用は必要になります。
適切なタイミングでリフォームを施工するからこそ、必要最小限の工事で済ませられるのでコスト削減効果は大きいです。注文住宅だからといってリフォームをしなければ建物は傷んでしまいます。工務店が適切なリフォーム時期を予測できても、家計の都合などで工事を延期すれば経年劣化は進行してしまいます。
リフォームを実施しない期間が長くなれば、損傷や損壊が発生してしまい、リフォーム費用も高くなってしまいます。一戸建てを建て替えせずにリフォームだけで長持ちさせるには、リフォーム予算は常に確保できるように家計の面でも配慮しておきましょう。できるだけ同じ工務店にリフォームし続けてもらうのも、低予算でありながらも効果が大きくなるポイントです。